大雨
台風や低気圧により発生した雨雲が激しい雨を降らせ、洪水や浸水、土砂災害をもたらします。
特に急速に雨雲が発達する集中豪雨は、予測が困難で、急に注意報や警報が出ることがあるので、注意が必要です。
鹿島市では河川改修やポンプ場の設置、下水道の整備により、昔のように浸水被害は少なくなりましたが、予想を超える雨が降ってくることがありますので、今でも注意が必要です。
大雨(集中豪雨)による3つの災害
1.洪水
河川を流れる水の量が以上に増加し、堤防の決壊や河川の水が堤防を越えておこる災害。
2.浸水
排水が追いつかず、下水溝や用水溝などがあふれたり、河川の増水や高潮によって排水がはばまれ、道路や家屋に水があふれてしまう災害。
3-1.土砂災害(がけ崩れ・山崩れ)
がけ(急傾斜地や造成地などの急な斜面)や山の斜面が急激に崩れ落ちる現象。
[前触れに要注意]
- がけや斜面に割れ目が見える
- がけや斜面から水がわき出る
- がけや斜面から小石がパラパラ落ちてくる
[急傾斜地(がけ地)の点検を行う際のポイントについて]
令和2年2月5日に神奈川県逗子市で道路に隣接する民有地斜面が雨が降っていないにもかかわらず崩落し、歩道の歩行者が土砂に巻き込まれ死亡するがけ崩れが発生しました。
斜面は、風化が進行して無降雨であっても突然崩壊する危険性があるため、土地所有者は自主点検時のポイントをもとに点検をお願いします。
(参考)神奈川県逗子市のがけ崩れをふまえた急傾斜地(がけ地)の点検を行う際のポイント
3-2.土砂災害(土石流)
川に崩れ落ちた土砂や岩石が洪水によって一気に下流に押し流されたり、斜面を滑り落ちる土砂や岩石が多量の水分を含んで流れ落ちたりする現象。
[前触れに要注意]
- 山鳴りがする
- 急に川の流れがにごり、流木が混ざっていく
- 雨が降り続いているのに、川の水位が下がる
3-3.土砂災害(地すべり)
斜面の土砂が比較的ゆっくりと滑り落ちる現象。地質や地下水などの影響が大きく、特定の場所に発生します。
[前触れに要注意]
- 沢や井戸の水がにごる
- 地面にひび割れができる
- 斜面から水が吹き出す
どれくらい降ったら危ないの?
- 10~20ミリメートル・・・ザーザーと降る。雨音で話し声がよく聞こえない。
- 20~30ミリメートル・・・どしゃ降り。側溝がたちまちあふれる。大雨注意報
- 30~50ミリメートル・・・バケツをひっくり返したよう。避難の準備を始める。大雨警報
- 50ミリメートル~ ・・・滝のように降る。土石流が起こりやすい。
大雨の防災対策
- テレビやラジオ、新聞などの気象情報に注意し、常に最新の情報を聞くようにする。
- 土砂災害の前触れに気付いたら、周りに人に知らせて、一緒に避難する。
- 1時間に20ミリメートル以上、降り始めてから100ミリメートル以上になった時は、災害が起こる恐れがあるので、家の周りの安全を確かめる。
- 危険な場所に近づかない。特に、雨で増水した小川や側溝、マンホールは境界が見えにくく、転落事故が起こりやすい。
- 自分の住んでいる地域で災害が発生した場所などを調べ、危険区域を日ごろから把握
しておくようにする。 - 危険を感じたり、市や消防などから指示があったらすみやかに避難する。
おことわり
このページの文章・カットは、『防災まるわかり読本(発行:佐賀県)』と『市民便利帳(発行:鹿島市)』から引用・転載しました。