ラムサール条約湿地「肥前鹿島干潟」

「肥前鹿島干潟」がラムサール条約湿地に登録されました

平成27年6月にウルグアイのプンタ・デル・エステにおいてラムサール条約の第12回締約国会議が開催され、その会議において、「ラムサール条約湿地登録認定証」が授与されました。肥前鹿島干潟は、塩田川、鹿島川の河口と海岸に発達する干潟であり、東アジアにおけるシギ・チドリ類の重要な渡りの中継地及び越冬地となっています。

   

市長挨拶

 このたび「肥前鹿島干潟」がラムサール条約湿地に登録されましたことにつきましては、市民を代表いたしまして歓迎をいたすものでございます。
当市におきましては、かねてより市内の資源を活用して交流人口の増加、観光振興や情報の発信等、私たちにできることはないかと模索しておりました。
その中で、新籠地先の干潟は希少種の渡り鳥が多数飛来する干潟として知られておりましたが、平成14年3月に「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」に参加いたしておりました。
その後、環境省をはじめ、佐賀県等の指導のもと、関係する団体や地元の皆さんと種々意見の交換を行って、登録へ向けての諸手続きがなされ、平成27年5月29日に、ラムサール条約湿地に登録されたところです。
平成27年6月3日(水)に南米のウルグアイの都市プンタ・デル・エステにおいて行われる「第12回締約国会議」のサブイベントで、「ラムサール条約湿地登録認定証」が授与されました。
その授与式には、鹿島市から副市長とラムサール条約推進室長が出席し、「肥前鹿島干潟」の「条約湿地における一層の湿地の賢明な利用(ワイズユース)の取組」等について、スピーチを行いました。
登録後は、地域の皆さんをはじめ、行政、関係団体等、多くの人々がそれぞれの立場で、これまでの取組の継続と発展とあわせて、これから肥前鹿島干潟で必要なこと、やりたいことをみつけ、目標を考え設定、行動し、ワイズユースの実現を目指したいと考えております。

ラムサール条約の概要について

正式名称:「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」
1971年にイランのラムサールにおいて同国政府主催で開催された「湿地および水鳥の保全のための国際会議」において採択されたため、一般的に「ラムサール条約」と呼ばれています(1975年12月21日に発効)。

特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及び、そこに生息・生育する動植物の保全及びワイズユース(持続可能な利用)を促進することを目的としています。

1. 我が国の加入・登録湿地現状

平成27年3月現在、締約国数168ヶ国、登録湿地数2,193ヶ所、合計面積は約209百万haに及んでいます。
日本は、1980年10月17日に加入し、今回の新規登録により我が国の登録湿地数は50ヶ所(平成27年6月現在)、合計面積148,002haとなりました。

環境省:日本のラムサール条約登録湿地の一覧(外部リンク)

2. 条約の三つの柱

湿地は、さまざまな生き物の生息地として重要なばかりではなく、私たちの暮らしを支えている貴重な資源です。
ラムサール条約は、国際協力によって、湿地の保全と賢明な利用(ワイズユース)を進めていくことを目的としています。その手段として交流学習を重視していることが特徴です。

保全・再生
私たちの生活環境を支える重要な生態系として、将来にわたって幅広く湿地の保全と再生を呼び掛ける。

賢明な利用
湿地の生態系を維持しつつ、そこから得られる恵みを積極的・持続的に活用する。(ワイズユース)

交流・学習
湿地の保全・再生や賢明な利用のために、湿地の働きや重要性について理解する機会をつくり、関係者が互いに情報や経験を共有し、連携・協力する仕組みを設ける。

3. 条約湿地登録の要件

日本では、次の条件を満たしていることが登録条件となります。

(1)国際的に重要な湿地であること(条約で定められた国際的な基準のいずれかに該当すること)
(2)国の法律(自然公園法、鳥獣保護法など)により、将来にわたって、自然環境の保全が図られること
(3)地元住民などの登録への賛意が得られること

肥前鹿島干潟について

これまでの経緯

平成14年3月
鹿島新籠干潟が、水鳥の重要生息地として「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」のもとでの「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(シギ・チドリ類)」に参加。

鹿島市:シギ・チドリネットワーク(リンク)

平成26年6月
環境省九州地方環境事務所等とラムサール条約登録に向けた協議。

平成26年7月
ラムサール条約登録について第一回庁内調整会議。

平成26年9月
「肥前鹿島干潟ラムサール条約湿地登録実行委員会」が発足。

平成27年3月
環境省による国指定肥前鹿島干潟鳥獣保護区及び同肥前鹿島干潟特別保護地区の指定に係る公聴会。

平成27年4月
4月30日付で肥前鹿島干潟が国指定鳥獣保護区・特別保護地区に指定。

平成27年5月29日
肥前鹿島干潟がラムサール条約湿地に登録。

肥前鹿島干潟に飛来する鳥類

 秋から春にかけてズグロカモメやチュウシャクシギ等のシギ・チドリ類が約40種程度渡来します。他にも、絶滅が危惧されているクロツラヘラサギやツクシガモといった希少な鳥類が飛来しています。これらの鳥類は潮の干満に合わせて移動し、干潟の生物を採食したり、堤防や波打ち際で休息をとります。

     
       チュウシャクシギ                   ズグロカモメ
東アジア地域個体群の個体数          東アジア地域個体群の個体数
55,000羽(1%基準値550羽)(1)       7,100 ~ 9,600羽(1%基準値85羽)(1)

    2014年度最大飛来数 1,135羽         2013年度最大飛来数 620羽

(1)Wetlands International (2015). "Waterbird Population Estimates" .

鹿島市:肥前鹿島干潟における鳥類の飛来状況調査の公開(リンク)

クロツラヘラサギ動画

お問い合わせ

ラムサール条約推進室
〒849-1312 佐賀県鹿島市大字納富分2643番地1
TEL:0954-63-3416 FAX:0954-63-2313
Mail:ramsar@city.saga-kashima.lg.jp

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