鹿島鍋島家第9代藩主夫人、柏岡の方(1798年小城藩から嫁がれる)がたまたま病の床に伏していた時、病室の天井の網代文様の面白さに心ひかれ、近侍で元来手先の器用だった並木某という人を呼び、この文様を利用して何か日常有用な品を作れないものか、ひと工夫してくれるよう相談されました。そこで彼は観世縒を組んで網代文様を織り出し、これで印籠を作り差し出したというのが「鹿島錦」の発祥説です。
その後、鹿島藩では歴代藩主のご夫人方により工夫改良を加えられて、その継承に努力してこられました。
明治40年にロンドンで日英大博覧会が開催され、鹿島錦が出品されることになり、大隈重信公のはからいで知名度を考慮して「佐賀錦」の名で出品されました。それ以来「佐賀錦」の名称も一般的に使われるようになりました。
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