第2回鹿島市DX推進本部会議
令和5年11月15日に令和5年度第2回鹿島市DX推進本部会議を開催しました。鹿島市DX推進本部は、市長を本部長として、鹿島市のデジタル変革(DX)推進に関する分野横断的な連絡調整、施策の推進及び進捗の確認、事業の管理・評価等を行います。
会議では、BPR(業務改革)プロジェクトや生成AI(Chat GPT)本格導入、子育て・教育・農業・環境・交通などの各分野の本市におけるDX推進の取組について、進捗状況の報告等が行われました。
鹿島市DX推進の取組の進捗状況
BPR(業務改革)プロジェクト
令和5年7月末に横断的なプロジェクトチームの組成、全職員対象の説明会を行い、全庁的な業務の棚卸を開始しました。提出された業務調査票153件のうち、優先順位を絞り、9月末からヒアリング及び伴走支援を行い、近隣市町への視察・意見交換会も行いました。また、RPA・AI-OCR操作研修会では、約50名の職員がデジタルツールの操作方法について理解を深めました。
今後、市民部を中心に実装していき、単純かつ定量的な事務作業の効率化を図り、新規事業の検討や市民の方の相談対応など、職員がより付加価値の高い業務へ専念できる環境づくりを目指します。
※ BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)とは、業務プロセスを見直し全体最適を行い、コスト削減や効率化を行うこと
県内初!生成AI(Chat GPT)の本格導入
令和5年7月末から9月末まで行った、生成AIの全庁的な実証実験の結果を踏まえ、県内初の本格的な生成AIの導入を10月から開始しました。
すべての職員が普段業務で使用している自治体専用のチャットツール「LoGoチャット」において、文章作成、文章の要約、誤字脱字のチェック、またアイデア創出などに活用します。
なお、Chat GPTへの入力情報が二次利用されない方式で使用し、また機密情報や個人情報は取り扱わない運用とし、情報の安全な取扱いを徹底します。
LoGoフォーム(ノーコード電子申請システム)の実証実験
令和5年7月末から、「誰でも」「簡単に」「すぐに」 に電子申請や申込予約、アンケートなどのフォームを作成・集計し、一元管理できる「LoGoフォーム(ノーコード電子申請システム)」の実証実験を開始しました。
試行導入3カ月で10課が活用し、また、すべて担当部署の職員がフォームを作成しており、DXの内製化と庁内全体の手続のオンライン化を推進しています。
かしまデジタル総合窓口「LINE」はじめます
市の公式LINEの機能を拡張し、「ゴミの分別方法、子育て情報、防災情報などの問合せに対する自動応答(チャットボット)」「ゴミの収集日の前日通知など、個人毎に設定した内容の情報発信」「確定申告受付相談予約など、カレンダー型での予約状況の確認及び予約」などを公式LINE上からできるようにします。(令和6年1月開始予定)
リリース以降も、1つのアプリ(LINE)の中で、行政情報の利用や各種手続などができるように機能の向上を図り、「スマホから、いつでも、どこでも、欲しい情報が手に入る、手続ができる、スマホ市役所・てのひら市役所」の実現を目指していきます。
子育て・教育DX関連事業
子育てアプリの導入により、「これまで書面や電話で行っていた健診のお知らせや風水害等による中止連絡などをアプリから自動配信」「定期予防接種などの、AIによるスケジュール管理・自動案内」ができるようになり、子育て世代のサービス向上に繋げます。
また、市内小中学校にデジタルドリルを導入し、児童の理解度に応じた宿題を出したり、教員の採点・分析を自動で行うことができるようになり、児童の学力向上及び教員の働き方改革に繋げます。
公共交通・農業・環境DX関連事業
公共交通分野では、特急「かささぎ」の利用者に対し、デジタルクーポンを発行する「神特典 第2弾 ~デジタルクーポン~ 事業」を実施し、長崎本線利用者の増を図るとともに、2次交通への誘導やDXの普及推進に取り組んでいます。また、自動運転バスなどの近隣市町への視察も行いました。
農業分野では、「果樹のドローンによる農薬散布の実証実験」「耕作放棄地の現地確認へのタブレット活用」などを行い、地域課題の解決や業務の効率化に向けた取組も進めています。
環境分野では、海苔の食害や色落ち防止のため、「ドローンによる赤潮予兆のための潮流調査」「LEDやドローンによるカモの誘導実験」を行い、漁業者のコスト削減や脱炭素化を目指します。(R6年1~2月実施予定)
会議資料
問い合わせ
政策総務部 DX推進室〒849-1312 佐賀県鹿島市大字納富分2643番地1
電話:0954-68-0140 ファックス:0954-63-2129