実証実験の結果について
鹿島市において、令和5年7月から9月にかけて実施した生成AI(Chat GPT)の活用に向けた実証結果を踏まえ、令和5年10月から佐賀県内では初めてとなるChat GPTの本格導入を行います。
本市では、「人口減少の中でサービスを維持するため」「相談などの窓口対応や施策立案などの人にしかできない業務に集中するため」「考えの整理や専門知識の向上など、職員自身の成長のため」にChat GPTを本格導入し、今後は、職員の活用スキル向上の取組などを実施し、効率的かつ効果的に最先端のAI技術を活用していき、市民サービスの向上を図ります。
実証実験について
鹿島市において、DX推進の取組の一つとして、全庁的に生成AI(Chat GPT)の活用に向けた実証を行います。
(株)トラストバンクが提供する自治体専用ビジネスチャットツール「LoGoチャット」にChat GPTを連携したサービスを活用することで、すべての職員が普段業務で使用しているチャットツールにおいて、文章作成、文章の要約、誤字脱字のチェック、またアイデア創出などに活用できるようにします。
また、Chat GPTへの入力情報が二次利用されない方式で使用し、また機密情報や個人情報は取り扱わない運用とし、情報の安全な取扱いを徹底します。
鹿島市では、「かしまデジタル変革(DX)戦略」に基づいて積極的にデジタルを活用し、様々な業務の効率的かつ効果的な実施を図っています。それにより、職員は、人にしかできない、人だからこそできる仕事に注力することで、市民の幸福を実現する取組を進めてまいります。
なお、上記説明文はChat GPTで下案を作成し、職員が校正を行いました。
実証期間
令和5年7月21日~令和5年9月30日
Chat GPTとは
OpenAI社によって開発された、自然言語処理技術を活用し人工知能が自然な会話を行うことができるシステムです。AIと会話しながら、質問に答えたり、文章を作ったり、言葉を翻訳したり、文章を要約することができます。
生成AI(Chat GPT)活用研修の実施
令和5年7月13日および18日、株式会社AMCC 光野あや 氏、株式会社西海クリエイティブカンパニー 宮里賢史 氏を講師にお招きし、全職員を対象に「生成AI(Chat GPT)活用研修」を実施しました。
今回の研修には市長および副市長をはじめ、全ての部署から約250名が参加し、人口減少の中での住民サービスを維持するため、AIの進化が爆発的に加速する社会に対応するために、その方策について理解を深めました。
研修後、「会議の議事録要約などで利用して、業務の効率化に繋げたい」、「より住民の皆さんに伝わるような案内文の原案づくりに利用したい」、「これからの社会は、AIと協働して業務を進めていく時代。活用前提で考え、住民サービスの向上に繋げたい」などの声が聞かれ、DXに対する職員の意識を高めることができました。